自信のなかった自分が、 親子の人生に関わる覚悟ができた

「失敗」には必ずヒントがある

自分に自信が持てず、人付き合いも情報発信も苦手だった私。運営していたピアノ教室を辞めようかと思っていた頃に、RCFメソッドを知りました。

RCFメソッドを学んだことで、私の中でピアノ教室に対する考え方が大きく変わりました。今はピアノをツールとして、子どもたちが考える力を養い、さらにお母さんの子育てを応援する教室を展開。さらに、全国のピアノ教室の運営サポートや、コンサルティングの講座も行っています。

私がこうして活動を広げられるようになったのは、RCFメソッドを通じて「うまくいかない理由」に気付くことができたから。そして、その理由にたどり着くヒントは「失敗」にありました。

本当の原因は自分にあった

2015年の年末。ある日の朝、私は布団から出られず、起き上がれなくなりました。身体ではなくメンタルの不調で、です。

当時の私は自分の指導に自信がなく、「こんな私が教えて良いのか」とすら思っていました。

子どもたちや保護者の方とのコミュニケーションも苦手で、教室で主催する生徒たちの発表会では人目につかないようにしていましたし、近所のスーパーで保護者さんを見かけると会わないように隠れていました。

そんな中、しんど過ぎて起き上がれなくなり、もう頑張れないところまで追い詰められていました。ピアノ教室を辞めるか、続けるかを迷っていた時にRCFメソッドを知り、受講を始めました。

RCFメソッドを学ぶうちに、私は潜在意識的に「人の言うことを聞きたくない」、「反抗したい」と思っていることに気付きました。例えば、様々な情報商材を買って、やろうと思っても続かない。これは心のどこかで、やるだけで満足していたからだと思います。

あるいは、自分を育ててくれた恩師と「仲違いして離れる」というパターンを繰り返していました。それはずっと「相手が私のことをわかってくれないからだ」と思い込んでいたのですが、
RCFメソッドを通じて紐解いていくにつれて、「自分が反抗したいから」相手からその言葉を引き出していたのだとわかったのです。

思考のクセが、身体に出る

そこに気付いたきっかけの一つは、身体を使った学びでした。身体を使ったワークの最中に、
組んだ相手から「突っぱねてるよ」とフィードバックを受け、その瞬間に「あっ!」と思ったのです。

思考のクセが、身体にも出ていたのです。

その当時、懇親会に参加しても「私と一緒のテーブルだと、つまらないでしょ」と思っていました。
周りから受け入れてもらえないと思いこんでいたのが、実は自分が突っぱねていた。
原因は相手にあるのではなく、自分の中にあると気付くことができたのです。

自分が「突っぱねていた」ことが腑に落ちると、
実は人それぞれにそういった課題やテーマを持っていることがわかりました。

クレームの多いお母さんも、レッスン中の態度が悪い生徒も、それぞれ「そうせざるを得ない背景がある」のだと気付いたのです。
それは、私が人を突っぱねていたのと同じように。

自分が教室を開く意義ができた

私はピアノ教室の運営を通じて、多くの親子を見てきました。良好な関係の親子もいれば、そうではない場合もある。
お母さんたちはみんな一生懸命頑張っているだけで、子どもを傷つけたいわけでも、怒りたいわけでもない。
でも、どうしたら良いかわからないこともある。

そんな時に、私は徹底的に「お母さんの味方になれる先生」でいようと決めたのです。

そうすると、周りからの反応が変わっていきました。ピアノ教室で教えていることは変わらないのですが、
「里香先生、話を聞いてもらえませんか」と言われたり。

以前は「私がピアノを教えて良いのか」とすら思っていました。でも今は、
ピアノをツールとしてお母さんの味方になって親子の人生に関わる教室をすると意識が180度変わりました。
それによって、私が教室をやる意義があると思えた。

これはRCFメソッドを学んだからこその変化です。

学びだけで終わらないのがRCFメソッド

RCFメソッドが特徴的なのは、学んだことを「実践する場」があることです。

通常の学びは、やり方や情報を教わったらそこで終わり。後は自分で実践するだけですよね。
でも、やり方を聞いてすぐに結果を出せる人は、ごく一握り。多くの人が成功のレールに乗れずに自信を失ってしまったり、
「できない自分はダメだ」と自分を責めてしまい、次につながらなかったりする。

RCFメソッドでは、各地で行われる佐々木さんのイベントを受講生が中心となって仕切ることが多々あります。
実はこれも、学びを実践する場の一つ。イベントを開催するには、日程を決めたり、関係者と調整をしたり、
スタッフをしてくれる人と連絡を取ったりと、色々なことを意識する必要があります。

その中には成功もあれば、失敗もあります。でも、失敗した時に「なぜ失敗したのか?」、
「このパターンは今までにもあったのでは?」と振り返ることで、失敗の根本原因に気づける。

実は計画がうまくいかなかった原因こそが、人生が思うように進まなかった原因と同じ、ということはよくあります。
失敗するからこそ、「うまくいかない原因」に気付けるのです。

「方法」より「根本原因」が大切

私が考えるRCFメソッド最大の魅力は「うまくいかない理由がわかる」こと。ここがスゴイと思っています。

何か物事を進めていく時、多くの場合は目標を達成するための計画を立てて、そのプランに沿って物事を進めていきますよね。
それはRCFメソッドでも同じ。そして、普通はそのプランがうまくいかなかった場合、うまくいかせる「方法」を考えるはずです。

RCFメソッドではプランが頓挫した時に、なぜうまくいかないのかという「根本原因」に気付くことを大切にしています。

計画を立てるのは、もちろん目標を達成するためでもありますが、むしろ自分が失敗する根本原因やパターンに気付くため、
という意味合いが強いのです。

自分の計画がうまくいかない、言い換えれば「人生がうまくいかない」パターンを知って、向き合って、それを変えていく。
自分を知ることから始めるからこそ、RCFメソッドを通じて成長できる人が多いのだと思います。

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