自分のゴールを自分で決める そうすれば「ルート」が見えてくる

自分の「本当の使命」が見えてきた

子どもの頃から自分の人生を自分で決断せず、どこかで人に決めてもらっているような傾向があった私。自分でも気付かないうちに、ある種の「パターン」にハマっていました。

RCFメソッドを学び、自分自身が「本当は何をしたいのか」を見つめ直した結果、意識が変わりました。昔の自分であれば「どう考えてもムリ」とあきらめてしまうような壮大な目標を立てて、その実現に向けて取り組んでいるのです。

RCFメソッドで学び始めたことで、私は自分自身の人生をもう一度生き直している。そんな気持ちでいます。

「癌を無くす」くらいの夢を語りなさい

「『癌を無くす!』くらいのことを言えないの?」

佐々木さんから言われた一言が、私にとって大きなターニングポイントになっています。

私は仕事で口腔と食道の癌について長年研究をしてきました。その結果、ごく簡単に言うと「テロメア」という染色体を保護する役割を果たす遺伝子配列が短くなると、癌になりやすいことが分かってきました。

また、同僚や友人が癌を患って亡くなることが立て続けに起き、「癌にかかってしまってから対処するのでは遅い」と感じ始めてもいました。

そんな中、私はRCFメソッドのカリキュラムで「自分の夢を100個リストアップする」というワークに取り組む機会がありました。しかし、当時の私は夢を100個挙げることができなかったのです。その時、佐々木さんから言われたのが、冒頭の言葉だったのです。

「『癌を無くす!』くらいのことを言えないの? 夢なんだから、言ってごらんよ」

ムリなことが、ムリじゃなくなった

佐々木さんの言葉を聞いた私は、反射的に「何をムリなことを言ってるんだ」と思いました。でも、後から改めて考えてみると「実は出来るんじゃないか?」と思い始めたのです。

特に、私が研究で取り扱ってきた口腔と食道の癌は、ひとまず発生を半分に減らすことは出来そうだ。そう思えたのです。

病気が発生する要因は、大まかに分けると遺伝が1/4くらい、環境が1/4くらい、そして意識が半分くらいだと私は考えています。健康になるために役立つ知識は世の中にたくさんありますが、それを求めるかどうか。そして、知っていることを実践できるか。

もちろん、遺伝や環境の要因は否定できませんが、それ以上に「意識の持ち方」の方が健康のためには重要。癌で言うなら生活習慣や行動を意識することで、テロメアが短くなることを防ぎ、癌の発生リスクを下げられる。

それを伝えていくのが私の使命であり、そのことを通じて「癌を無くす」ことができると信じられたのです。

過去の自分の「パターン」に気付く

こういった経験を通じ、またRCFメソッドを学ぶ中で、私は自分の人生を「自分で決める」ことをしてこなかったのだと気付きました。

大学受験の時は、歯科大には合格していたのですが、私は医学部に行くために浪人したいと申し出ました。その時、母親から浪人することを反対されて「じゃあ、予備校の国公立医歯薬コースに落ちたら歯科大に行く」と決めて見事に不合格になったり、職場を退職するか残るかの判断に迷った時も「この科学研究費の申請が通らなかったら辞める」と決めていたら案の定、通らなかったり。

本当は迷ってないのに、何を選択するかを自分で決めきれず「自分では操作できないもの」に託す、というパターンを繰り返してきたのだと実感したのです。

どう転んでも「目標達成」に向かってしまう

RCFメソッドでは「マスタープラン」と呼ぶ自分が理想とするゴールを設定し、そこから逆算して実現のために何をするかを決めていきます。大げさに言えば、私はRCFメソッドを学ぶことで、「自分の人生を自分で決めることを学んだ」とも言えると思います。

そしてゴールさえ決まっていれば、AのルートがダメでもBのルートがある。AもBも違ったら、Cのルートがある・・・と、どのルートを通ってもゴールにたどり着く意識が生まれる。

Aルートにこだわってムリをするのでもなく、ゴールに到達することをあきらめるのでもなく、自分が決めたマスタープランを現実化するためにどうするか? 課題や障害が目の前に現れた。そこであきらめるのではなく「だったら、どうする?」と考えられるようになった。これは、私にとって大きな変化です。

正しい計画立案と、仲間の存在

元々、私は計画を立てるのが上手ではありません。むしろ計画性が低いという自覚があります。そのため、全てがトントン拍子に、上手く行く前提で計画を立ててしまって途中で頓挫したり、あるいは〆切間近になってムリヤリ間に合わせる・・・といったことばかりしてきました。

RCFメソッドの特徴は「マスタープラン」の立て方を学べることが一つ。もう一つは受講生同士が励まし合い、切磋琢磨しながら目標達成に向けた取り組みを続けていけることです。

「なぜか上手くいかない」という人は、計画の立て方や、そもそも目標設定を間違っている可能性があるのではないか、と思います。

RCFメソッドでは自分の中にある本当の理想やゴールに気付くアプローチがあり、自分にとって意義のある目標を定めることができます。そして、そこから逆算して行動を起こし、その過程で起こる苦しいこと、辛いことを仲間と一緒に乗り越えていきます。

RCFメソッドを学ぶことで、正しい目標や計画の立て方と、信頼関係で結ばれている仲間と出会えたこと。これが私にとっては大きな財産になっています。

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