「人間は、一人で生きてるわけじゃない」
これが、RCFメソッドを通じて私が学んだ一番大きなことです。
一人で頑張って、肩肘を張って生きてきた僕が、ある出来事をきっかけに「自分一人で生きてるわけじゃないんだ」ということが腑に落ちて、仲間を頼れるようになった。
そのきっかけをくれたのは間違いなくRCFメソッドですし、佐々木さんが作る「失敗させてくれる場」だったと思います。
2019年の夏。『ジャパンミッションツアー』と銘打った消費者団体「ママエンジェルス」チェアマンの平山秀善さんと、佐々木さんとの講演会が日本各地で行われ、名古屋でも大成功を収めました。
このジャパンミッションツアーは「RCFファミリー」と呼ばれるRCFメソッドを学ぶメンバーがリーダーシップを取ってチームを編成し、集客から会計まで行っていました。そして次回、12月に名古屋で開催されるジャパンミッションツアーのリーダーに私が選ばれたのです。
夏過ぎからスタートし、チームメンバーとミーティングを重ね、前提を共有し、懇親会のセッティングをして・・・と準備を重ねました。
その中で、集客に関しては自分の店でのノウハウがあり、自信を持っていました。当初は「500人集めるぞ!」くらいの勢いで進めていました。
ところが、進めていく過程で開催1カ月前になっても全然参加者が集まらない。佐々木さんからもその時点で「軌道修正した方がいいよ」と言われたのですが、僕は「大丈夫です、絶対いきますから」と。心のなかでは「もう口を挟まないでください」くらいのことを思っていたかもしれません。
開催日は近付いてくるのに、参加人数は伸びていかず。損益分岐点は100人にも関わらず、開催2週間前の時点で、参加者が十数人。
さすがに、この時点では「ヤバい」と思いました。
そこからは名古屋中を走り回って、人に声をかけまくりました。もうなりふり構わず、必死で人を集めようと努力しました。それで当日会場に集まったのが40人くらい。
懇親会はかなりの人数が来ると想定していたので、会議室を借りてケータリングを頼んでいたんですね。ところが、参加したのは10人ちょっと。完全に赤字です。僕は完全に自信を失いました。
当日、僕は佐々木さんに言いました。
「すみません。強烈な赤字を出しちゃいました」
すると、佐々木さんはこう返してきました。
「そうだよね。わかってたよ」
そう。佐々木さんはわかっていたのです。だから、もっと前の時点で自分で指揮を取るなり、誰か必要な人を送り込むなり、介入することができたはずです。でも、佐々木さんは黙って任せてくれた。
言い方はおかしいかもしれませんが、ちゃんと失敗させてくれたのです。
「赤字は僕が負担します」と言うと佐々木さんは「了解」とだけ答えました。で、実際赤字分を全額、振り込みさせてもらいました。
ところが、話はそれだけでは終わりません。
佐々木さんはイベントが終了した後、必ず振り返りの会をします。ジャパンミッションツアーは日本全国で開催されたので、全国の主催者が集まっての振り返り会が行われました。
名古屋以外は、概ね成功。名古屋は大赤字。そして、佐々木さんはその場でこう言ったんです。「他の開催地で出た利益を、名古屋での赤字に補填する」。それでも埋まらなかった分は、佐々木さんと僕とで折半することになりました。
この状況で「それでいい?」と聞かれたら、「はい」と答えるしかないですよね。
佐々木さんは最初から他会場の利益で名古屋の赤字を補填するつもりだったのだと思います。ですが、それを言っても僕が聞かないこともわかっていた。だから、僕が受け入れざるを得ない方法を選んだのです。
「自分一人で生きているわけじゃない」「みんなに支えられて生きている」ということを、体験を通じて教えてもらいました。これは本当に大きな出来事でしたね。
振り返りがあった一週間後、僕はRCFファミリーの忘年会に参加することになりました。本当は参加しないつもり、それどころか赤字の分を払ってRCFファミリーから抜けようとすら思っていました。
しかし、佐々木さんから「預かってもらっていた売上金を忘年会に持ってきて」と言われ、行かざるを得なくなったのです。
その会場で、僕はチームリーダーとして壇上に上がり、一年の振り返りと来年の抱負を話すことになりました。僕が話し終わると佐々木さんが壇上に上がってきて握手をしました。その時に、ボソッとこう言ったのです。
「今後ともよろしくお願いします」
この一言を聞いて驚きました。そして、心をガッチリ掴まれたのです(笑)。大赤字を出して恥もかいたし、佐々木さんにもみんなにも迷惑をかけた。なのに「オレ、まだやっていいんだ」って。そして、今度は自分の経験をみんなのために役立てたい、と心の底から思えたのです。
正直、それまで僕は一人で頑張ってきた、言い方を変えると意地を張って生きていました。だから、人に頼った記憶がほとんどありません。ですから、この出来事は人を頼れるようになった大きなきっかけになったと感じています。
この後すぐ、僕の性格や考え方、行動がゴロッと変わった・・・わけではないと思います。でも、明らかに変化しました。
例えば、従業員との距離が縮まって、みんなに頼れるようになりました。以前は「全部オレがやらなきゃダメ」くらいに思っていましたから、それから比べると、大変化です。
RCFメソッドを通じて、失敗から学ぶことができた。さらにはその失敗経験をみんなのために還元しようという気持ちにまでなれた。それは佐々木さんがRCFファミリーを「失敗できる場」そして「失敗から学べる場」として意識してデザインしているから。
人間、出来れば失敗なんてしたくないものです。僕も、天狗の鼻をボキッと折られましたから(笑)。でも、失敗からでないと学べないこともたくさんある。それを体感できることが、RCFメソッドの最大の特徴ではないかと僕は思っています。
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